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山瀬理恵子のアス飯®︎日記

見覚え。11年前の記録

2018/04/29 04:26

本日のスタジアムに見覚えが。事前に気がついていた旦那さん。


当時私は、スポーツアロマトレーナーの資格を取得・マッサージ技術や解剖学を学ぶ為、代官山のプレミアセラピストスクールに通っていました。


過去の日記が全て残っており、これまた面白い。


時系列を整えながら更新していきたいと思います。


●2007年7月24日。

講習4日目。背面の復習と下肢前面のアプローチ、解剖学や関連法規などを学ぶ。授業も終わりに近づいた頃、スクールの受付に1本の電話が。8月に行われる世界陸上に何と!日本スポーツアロマトレーナー協会が選ばれたという朗報だった。スクールの代表である神埼貴子先生のアテネ、シドニーでの功績が評価されたことがきっかけだ。


神崎先生は指導力もさることながら、とてつもなく謙虚、本当に礼儀の正しい方。優しく、心身共に美しく、生徒の皆さんの憧れの的。私もいつか神崎先生のようになりたい!


神崎先生のスクールの生徒さんは特別に、先生と一緒に現場に入り、世界陸上合宿に参加が出来るそう!


世界のトップアスリートのスポーツアロママッサージに携わることが出来ると聴いた生徒たちは全員、ハイタッチしながら大騒ぎ!



世界陸上1週間前の合宿から現地入りが出来るそうで「可能であれば選手の皆さんと一緒に1週間丸亀で合宿を!時間の都合がつかなくても日帰りでも、1日だけでも良いから是非参加して、現場の雰囲気を味わってください!」と神崎先生。


こんな機会、生涯絶対に来ないだろうし、私はまだ始めたばかりで経験が浅く、選手の体に触れることなんて出来ないかもしれないけれど、見学だけでも是非参加させていただきたい!と強く願っていました。



早速、家に帰って功治に相談。


ところが私を待っていたのは猛烈な反対と激怒だった。


「俺はお前を世界陸上に参加させる為に学校に行かせたんじゃない!」 と一喝。


功治は、男性は外で働いて、女性は家を守るものという考え方の人。家を空けて1人で宿泊するなんて絶対にあり得ないと。


その後「世界のトップアスリートの選手を間近に見て技術を磨きたい!」といくらお願いしても「俺の体で試せばいいだろ!」の一点張り。


色々話していて分かったことがある。


功治が怒り狂っているのは、私のようなまだ技術も未熟過ぎるスポーツアロマトレーナーが、人生を賭けて世界陸上に出場するような超トップアスリートの体になど絶対に触るべきではない!ということ。


確かに功治の言う通りだ。頭では分かっている。けれどこんな機会はきっと一生に一度しか来ない。1日見学だけでもいいから帯同させていただきたい。



●2007年8月13日。

22日から参加する世界陸上合宿の詳細が出た。選手団サポート規則に目を通したところ当然ながら警備が信じられないくらいに厳しい。



活動時はIDと協会のユニフォームを着用。選手の肖像権の関係上個人のデジカメの持ち込み禁止や選手との食事なども一切禁止とのことで誓約書を書かくことに。


今回、タイミングと運だけで世界陸上という素晴らしい大会に参加させて貰えるかもしれないチャンスがやってきた。



マリノスのトレーナーのトコさんからも「こうやって話がまわる時というのはそれが自分に合っているお知らせでもある。高いハードルだろうけれど頑張っておいで!」と有り難いエールを頂いた。


その後、功治と何度も話し合った結果、いかなる理由があってもJリーグの試合には絶対に影響を及ばさないことを第一に約束させられた。手を抜いたり、俺のサポートを疎かにすることは絶対に許さないと。


そして8月22日に前泊させて貰い、23日だけ何とか活動させて貰えることになった!


この日はアテネ五輪金メダリスト4名を含む北欧代表選手の直前調整合宿で、私が行う可能性のある手技は恐らく背面と下肢前面だけ。自分が実践に入らない時も休憩せず(連泊する他のトレーナーの方々とは違い1日しか現場に居られない為)先輩方のブレンドや手技を目で見て学び、たくさんのことを吸収して神奈川に帰ってこられたらと思う。


2007年8月21日。

いよいよ明日から世界陸上欧州選手代表香川合宿に向かう。スポーツアロマトレーナー™25名、一般公募の中から選ばれた13名、延べ38名が香川丸亀合宿地に入る。

競技場内に設営されたマッサージブースにはベット7台が並び、スポーツアロママッサージを始め各スタッフが持ち得るライセンスによって鍼灸治療やスポーツマッサージ、運動療法などを組み合わせる。

現場リーダーの指示に従い、徹底したケアを施していく。日本人選手も数名香川で合宿を組んでいるとか。精一杯頑張って来たい。



2007年8月22日。

何と!自身のスポーツアロマトレーナーとしての出発日が、功治の日本代表戦日に重なってしまった!


私は今、香川県丸亀市に居る。本来であれば丸亀到着と同時に競技場に向かい、選手のケアに入る予定だった。しかし、柏木トレーナー(リーダー)が「今日はもういいから。ホテルに残って旦那さんの試合を見てあげなさい」とおっしゃった。色々申し訳なさ過ぎる。


ホテルに到着した時、試合は既に始まっていた。功治は出場していない。静観。ここ1週間近く続いた超ハードスケジュールと移動、勉強、猛烈な寝不足の為、夫が張り詰めて頑張っているのにも関わらず睡魔に襲われ始めた。私、本当最低だ。 


始めはテレビの真ん前を陣取っていたものの、とにかく疲れ果てていた。ベッドに腰をかけ、しまいに横たわった。気づけばテレビの中の人が、誰が誰だか確認できない位置にまで下がってしまっていた。


真っ暗闇のホテルの部屋の中で電気をつけるのも忘れ、1人で解説、実況の方の声に耳を傾けていた。


突然テレビから、ワァ!という歓声が聴こえてようやく意識が戻った。 



「あ!!!誰かゴールした!!!」 




と思って、ガバっとベッドから起き上がり、テレビの見える位置にまで走っていくと




何とテレビに写し出されていたのは・・・





功治だ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎





この映像を見た瞬間 




「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ」




と悲鳴を上げたと同時に、持っていた携帯をあまりに驚き過ぎて放り投げてしまった!ものの見事に、漫画のように宙に舞いながら携帯が吹っ飛んで行った。







しかも!その携帯が、ひっきりなしにブルブルと震え出したため





「壊れた!!!!」





と思い、急いで拾い上げたところ、携帯が地面に落ちた一瞬で30件以上のメールが受信されていた!!! 




凄い!!!何だこれ凄すぎる!!! 






肝心のゴールの瞬間を見られていなかった為、感動なんてものは何もなく、ただただビックリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 


携帯を突然吹っ飛ばしたり、ホテル部屋内で悲鳴をあげたり、誰かに見られたり気づかれたりしたら、完全にやばいやつだ。


一生見ることが出来ないだろうと思っていたA代表での初ゴールが見られて(正確にはリプレイで見た)心臓が止まるかと思った。



 「メモリアル男だ!山瀬 弾丸900号」 【日本2-0カメルーン】



10番を背負ったMF山瀬が、豪快なミドルシュートで代表Aマッチ通算900号のメモリアル弾を決めた。後半44分、MF中村憲の右CKが相手DFに当たり、山瀬の前に落ちてきた。ダイレクトで右足を振る。約20メートルのシュートはゴールネットに突き刺さった。  2―0と試合を決定づけた貴重な追加点。「いいところに来たから蹴っただけ」と話したが、03年に浦和の通算500号、今年は横浜で800号を決めたメモリアル男。「そういうのありますね」と3度目の節目ゴールに照れ笑いを浮かべた。

今季、横浜で10得点を挙げ、大久保に次ぐ日本人2位のゴールを記録。「今年はゴールに向かって仕掛けることをテーマにしている」という。後半5分からトップ下を務めた出来には「ゴールは1秒、2秒でしかない。大事なのは40分通して」と満足していない。だが、ゴールに向かってきた姿勢が、昨年8月のトリニダード・トバゴ戦以来の代表2戦目で、初ゴールにつながった。



2007年8月23日。

香川県立丸亀競技場。私は全く何もしていないのに(居眠りをこいてホテルの部屋で奇声をあげたくらい)一夜にして超絶ラッキーガール扱いとなり、大騒ぎのど真ん中にいる。笑


早朝からボディケアセンターがスタート。始めは選手が入ってくるだけで震えるほど緊張。しかしそんなことは御構いも無しに次々と選手がやって来る。覚悟を決め施術に入った。


この写真の選手は足の甲を重点的にやって欲しいとのこと。2名がかりでマッサージした。ハイジャンの選手だったので出来るだけオイルは足の裏につかないように。 施術後は滑らないようしっかりとふき取り。試合前に万が一滑って事故に繋がったら大変なことになってしまう。とにかく終了後のオイルの処理を入念にした。


選手だけでなくトレーナーやコーチングスタッフも、スポーツアロママッサージを次々に受けにボディーケアセンターに来てくださった。


前日の代表戦後、先輩に教わり英会話の勉強をしたお陰で思っていたよりスムーズにコミュニケーションをとることが出来た。緊張したけれど今は安堵感の方が強い。


選手の体を実際に触り、特に印象に残っていることは、女子ハイジャンの選手は筋肉が細くしなやか。また、男子ハードルや短距離の選手は、上半身は功治よりもひとまわりも、ふたまわりも大きく、大腿の辺りまではさほど変わらないが、下腿が異様に細いと感じた。筋肉が、日本人に比べて弾力があるというか、バネのような感触があるのがかなり衝撃だった。


海外のスポーツ選手はアロマテラピーをコンディショニングに利用する方が非常に多い。中でも好まれるのはやはり身近にある柑橘系の香りだ。


私は今回、神崎先生に教えていただいてからずっとお気に入りだったフラゴニア精油を独自持参。ブレンドに加えた。選手の反応も上々。他のトレーナーの方からも頗る好評だった。


この精油は今大注目だそう。日本ではなかなか手に入らない。スポーツ選手のメンタルケアに抜群の効果をもたらすのではと言われている。


今回の合宿は色々な意味で大きな収穫となった。


ボディケアセンターに来てくださった選手の皆さんが大活躍してくれることを切に願いながら競技場を後にした。



猛暑の中、調整順調-07世界陸上香川合宿



陸上の世界選手権大阪大会(25日―9月2日・長居陸上競技場)に合わせ、14日から始まった香川県丸亀市内での事前合宿。デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧4カ国を中心に約150人の選手、コーチらが来県、連日の猛暑の中で黙々と調整に励んでいる。


来県しているのは、女子棒高跳びで世界記録を持つイシンバエワ(ロシア)、同七種競技で5年間無敗のクリュフト(スウェーデン)、男子やり投げアテネ五輪金メダリストのトルキルドセン(ノルウェー)ら優勝候補がめじろ押し。練習場となる県立丸亀競技場には、多くの陸上ファンが詰め掛け、練習から格の違いを見せるトップアスリートのパフォーマンスに驚きの声を上げた。


選手たちは練習の合間を縫って、名物のうどんを味わったり、お茶の接待を受けたり、日本文化を体験。地元も歓迎ムードに包まれ、積極的に交流を深めている。


選手の評判を集めているのは日本スポーツアロマ協会のトレーナーによるマッサージ。毎日の練習でたまる疲労の解消に一役買っている


http://www.shikoku-np.co.jp/sports/local/article.aspx?id=20070822000111                     

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