昨日から生け花を始めました。お世話になる先生はこの道25年。偶然にも隣のマンションに住んでいらっしゃる方。昨年出逢い、年明け早々「生け花やってみない?」とお声がけいただきました。
昔からお花は大好きだったものの知識は皆無。40年間1度も触れたこともない世界でした。だけど興味はある。先生は自宅に来てくださるとおっしゃったけれど、年明け早々はスケジュールがカオスで全く目処が立たず。ふうっと一息ついた2ヶ月も後になってようやく「遅くなりましたがやってみたいです」とお返事をしました。
知識どころか、何をどうするのかさえ分からない。その日の気分と感覚だけで「やる」と決めてしまった為、当日の朝になって慌てて、今日これから習う「嵯峨御流」とは、一体どんな感じなんだろうとオフィシャルホームページをクリック。
●いけばな嵯峨御流
トップページを開いて
「あれ?…?
辻井ミカさん…
いつか何処かで…?」
暫く記憶を辿り、はっとしました。
京都時代、おばんざい文化を学ぶ為に通っていた料理家の小平泰子先生の教室。先生からの強い勧めで「ヤマセオフィシャルサイト」を立ち上げる際、小平先生ご自身のオフィシャルサイトを手がけたフェアーウインドというデザイン会社をご紹介いただきました。
●小平泰子
http://www.gokan-shokuraku.com
●フェアーウインド
http://www.fairwindkyoto.co.jp/ourworks
●ヤマセオフィシャルサイト
フェアーウインドさんのクライアントのお1人に華道家の方が。WEBページ、ブログページ、ムービーをフェアーウインドさんが手がけたということで、オフィシャルサイト製作の打ち合わせ時に、オフィスで何度も拝見させていただいたことがあったのです。
日本のみならず世界的に飛躍されている方だとお聴きし、実際の映像も見させていただいたので強烈な印象が残っていました。
このフェアーウインドさんのクライアントというのが国内外でご活躍されるもの凄い方ばかりで。小平先生のご紹介無しでは絶対に手がけていただけなかった会社。小平先生に心から感謝しております。
●フェアーウインド事業経歴
http://www.fairwindkyoto.co.jp/achievement
お花の流派はたくさんあるはずですが、私が人生で唯一知っていた方が、フェアーウインドさんと関係性の深い華道家の辻井ミカさんだったので、こんな偶然って本当にあるんだと鳥肌が立ちました。
●華道家 辻井ミカ
以下は、先生からのメッセージです。
「お疲れ様でした。とっても枝選びが上手で驚きました!また来月も楽しみにしています!
嵯峨御流(さがごりゅう)は嵯峨天皇を開祖とする華道の一派であり平安の初め、嵯峨天皇が大覚寺の大沢池で、菊ガ島に咲く可憐な菊を手折り殿上の花瓶に挿されました。その姿が「天、地、人」三才の美しさを備えていたことに感動され、「後世花を生くるものは宜しく之を以って範とすべし」とおっしゃいました。これがいけばな嵯峨御流の始まりであると伝えられています。嵯峨天皇の自然や草木に対する慈しみの心が、嵯峨御流の礎になっています。
嵯峨御流の様式。大きく 『伝承花」と「心粧華」の二つに分類することができます。 伝承花🌸生花 盛花 瓶花 荘厳華 心粧花🌸祈り花 才の花 想い花
本日の花態💐
盛花(もりばな) 左盛体(させいたい)
花
体 ミモザ 相 カラー 用 ミモザ 右相左相 ミモザ
ねじめ ゴット 添花 フリージア
今年はいけばな嵯峨御流 創流1200年。60年に一度、開く扉がある。20回目。
1200年前の平安時代、都で大飢饉による疫病が流行りました。時の帝であられた嵯峨天皇さまは、弘法大師さまのお勧めにより、御写経をなされ、勅封として奉安し、国民の安泰を心から願われました。奉安された年が弘仁九年(818)の戊戌(つちのえ・いぬ、ぼじゅつ)の年であり、以来60年に一度、大覚寺では、その御写経(勅封心経)をご開封し、天下泰平をお祈りすることが伝統儀式であり、「戊戌開封法会」の由来です。 秋の大覚寺で行われます。」