植物は光合成によって、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、食物繊維を生合成し、根からミネラル(無機質)を吸い上げます。更に自らの生体防御機能を司る植物化学(フィトケミカル)成分も生合成しています。
代表的なところでは、ブドウなどに含まれるポリフェノールや、ブロッコリー、パプリカ、トマトなどに豊富なカロテノイド(具体的にはトマトに含まれるリコピンなど)含硫化合物(具体的にはニラやにんにく、玉ねぎに含まれる硫化アリルのアリシン)など。
夫が2度目の前十字靭帯断裂をした2004年から本格的に栄養の勉学を開始しましたが、1度大きな怪我をすると身体がアンバランスのまま均衡を保とうとするのでしょうか。(前十字靭帯断裂の再建手術は大工作業とも言われ、半腱様筋や膝蓋腱を取り出し、靭帯として繋いでいきます。夫は2年の間で両膝の靭帯を断裂し、左と右で別のドクターが手術。両脚の半腱様筋をとっており正座の出来ない身体です)別の部位に負荷がかかり、怪我が連鎖してしまうことも。
2回目の前十字靭帯断裂から復帰したばかりの2005年、黙っていても汗の滴る時期に、今度は椎間板ヘルニアを患いました。
その時に植物の芳香成分を用いた嗅覚ルートからの心理作用への期待とスポーツアロママッサージの手技を日常のケアに取り入れるために、栄養学と並行して、解剖学を本格的に学び始めました。
アロマテラピーで使用される精油(エッセンシャルオイル)とは、植物が生合成した揮発性の芳香物質を蒸留によって抽出したものを言います。
ここでは主に、精油の化学構造や、化学成分、吸収ルートなど人間の身体に作用するメカニズムを学びます。植物化学成分は微量非栄養素とも呼ばれ、ブレンドすることにより相乗効果が。経皮吸収と経口摂取による更なる相乗効果を期待し、2008年頃から精油の大元となる植物療法(薬草、ハーブ)を学び始め、同時に東洋医学やアーユルヴェーダ、マクロビオティックなどにも触れて、多方向からの勉学を開始しました。