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山瀬理恵子のアス飯®︎日記

忘れ得ぬ人

2016/06/09 09:19 朝ごはん 昼ごはん 晩ごはん くらし 家族 健康


「稲本君が前十字をやった。8ヶ月のリハビリに入る。この怪我に相応しい食事を教えて欲しい。どんなもの食べたらいい?忙しいだろうから落ち着いたらでいいから。待ってます。」





最後に連絡をとってから、おそらく2年以上は経っている。「お久しぶり」の挨拶を交わすことすら忘れ、1つの目的に向かい、直線的且つ淡々と話を進める。


スポーツ界特有なのだろうか。どんなに長い年月を経ようとブランクを一切感じない。連絡をとろうがとるまいが、1度同じチームで闘った仲間は、離れてもずっと仲間。再会すれば、当時の関係性のまま、失っていた空白を確かめるように時を刻み、再び息を吹き返していく。

 

「自主的?美保さん(稲本選手の奧さん)に頼まれた?」


率直に聴いた。


「頼まれてないよ。理恵子ちゃんから返信があったから、それは美保ちゃんには伝えた。宜しくお伝え下さいって言ってたよ!」


その後も、美保ちゃん凄く良い子、仲良くして貰ってる、私に出来ることは何かないかと考えた時に理恵子ちゃんを思い出したんだと、切々と言葉を繋ぐ。


今バタバタしていて資料は直ぐに出せないけど、電話ならいくらでも。落ち着いたら資料も作るし、と伝えると、かぶせるようにして、本当にありがたい、ありがとう、ありがとうと、何度も繰り返した。



とり急ぎ、以前こちらで投稿した記事を美保さんに転送して貰って。



http://cookpad.com/diary/2540088



このメールの相手は、コンサドーレ札幌在籍の河合竜二選手の奥さん。



クックパッドに書いても良い?と尋ねたら、勿論だよ!嬉しい!と快諾して貰ったので、出来る限り包み隠さず綴ろうと思います。笑



河合竜二選手は、マリノス時代に一緒に闘っていた大先輩です。

リーダーシップある義理と人情の人。人望が厚く、同じタイミングでマリノスを解雇になったことも手伝ってか、関係性はちょっと特殊。





奥さんも、竜二さんとそっくりな義理人情に厚い人。スパンと竹を割ったような性格の、元祖「男の中の男」。(今はこの呼び名を私が引き継いでいます笑)


ユーモアがあり、話しているとこちらが爽快になる程に清々しい。それでいて女性らしくもあり、温かく、包容力も抜群。



彼女に逢った人は、誰もが口を揃えてこう言います。

  


「流石竜ちゃんが選んだ奥さんだ」と。



当時から竜二さんに対してだけでなく、同僚や後輩選手の面倒見も良く、それでいて選手とは絶妙な距離感を保つ(どの選手に対してもリスペクトがあるからです)目指すべき、忘れ得ぬ奥さん。



2人共私より歳下ですが、夫の大先輩。我が家の憧れのご夫妻です。



※写真は竜二さんご夫妻と夫の3ショット



エピソードは星の数ほどあります。



マリノス時代、竜二さんが後輩選手を怒った際、奥さんがその後輩をかばって止めに入り、気がついた時には、竜二さんと奥さんが大喧嘩し始めたこと。



この時に私は、竜二さんの奥さんの根底にあるものを見たというか、人間的に素晴らしい人であることを知りました。



選手家族皆でカラオケに行った時、ケツメイシ好きな竜二さんに配慮し、私たち夫婦よりも更に後輩の若手選手たちが、1時間おきに入力するケツメイシの名曲「トモダチ」、そして「仲間」。



 


「仲間」



歌:ケツメイシ

作詞:ケツメイシ

作曲:ケツメイシ





「別に怒ってなんかないよ

ただお前のあきらめた姿がキライなだけ

下を向いてないで次はガンバレよ

結果より気持ちだろ オレらに必要なのは




頭 抱えないで まわりを見てごらん

君が 素直に頼れば 支えるから

つらい時はそっと後ろを見てごらん

オレ達が うなずいてあげるから





楽しい時だけが仲間じゃないだろ オレ達は

共に悔しがり 共に励まし合い 生きてゆく笑顔の日々を 










お前の小さい背中見たかね

お前だからこそ 余計な事言いたかね

欲しいのはなぐさめ? 傷のなめ合い?

安っぽいそんな事 俺にはやれない

とかく とやかく 言いたくはない

くだらない言い訳も聞きたくない






オレも悔しい 分かってんだろ?

皆 見えないとこで戦ってんだよ

どうしようもない時は俺らだろう

共に越えただろう? やってこれただろう?

周り見ろ いるぜ 多くの仲間

言葉はいらね 気持ち届くのだから






泣きたきゃ泣けよ

涙も汗も いつか報われる 信じて行けよ

いつまでたっても変わらない

お前はオレ達の仲間




悲しい時だけに泣くんじゃないだろ オレ達は

共に立ち上がり 共に喜び合い 支え合う涙の日々よ






お前はそこで諦めるのか?

ここまで来たのにやめるのか?

悔しかったらそっから立ち上がれ

越えてきただろ お前のやり方で




忘れるな 俺ら友であり ライバル

薄っぺらな関係ではないはず

だが本当きつけりゃ支えとなる

俺だけじゃない仲間 体を張る





つらい時こそのオレらで

互いに支え合って これまで

ここからでもお前は見えてるから

本気のお前も知ってるから



お前 笑う日 俺らも笑おう

泣く日あるならば共に語ろう

そうしてここまでやってきたから

誰 何言おうが 俺たちは仲間





ただ前を向いて 走り続けた

お前の名前を叫び続けるよりも

前も見えなくなった時のお前の側で

共に笑ってあげるよ



楽しい時だけが仲間じゃないだろ オレ達は

共に悔しがり 共に励まし合い 生きてゆく笑顔の日々を





悲しい時だけに泣くんじゃないだろ オレ達は

共に立ち上がり 共に喜び合い 支え合う涙の日々よ



別に怒ってなんかないよ

ただお前のあきらめた姿がキライなだけ

下を向いてないで次はガンバレよ

結果より気持ちだろ オレらに必要なのは」





また入れたのかよ〜!!!誰だよ入れたの!!!と笑いながら、何度も何度も歌わされているうちに、だんだん盛り上がってきて、最終的には立ち上がって全員で肩を組み、マイクも無しに、エンドレスのアカペラ大合唱!!!



その時でした。隣にいた竜二さんが歌に合わせて、熱くガッツポーズのようにこぶしを高く振り上げた途端、私のずっと大切にしてきたネックレスにひっかかり、チェーンごとバチーーーーーーーーーーーーーーンと弾けて、目の前で粉々に!!!出入り口の扉のところまで、全部吹っ飛んでいって!!!あまりに鮮烈な、コントさながら、あっぱれな消滅劇に、笑いしか出て来ませんでした!笑




バーベキューが好き過ぎて、心地よい風が吹く半袖がまだくすぐったい季節から




今にも雪が降りそうな凍える冬になっても、しぶとくダウンジャケットを着て、全員ガタガタと震えながら野外で四季折々に肉を焼き続けたり。笑





コンサドーレに移籍した竜二さんが、我が家の札幌帰省に合わせて、コンサドーレ選手ファミリーを何組も紹介してくれて、バーベキューにも呼んでくれたこと。



始めは懐かしい話で大盛り上がりだったのに、気がついた時には、元マリノスのチームメイトで、亡くなった松田直樹選手の思い出話に。






竜二さんの奥さんが泣き始め、そこから皆でボロボロと泣いて。




もう1人の、忘れ得ぬ人。





夫と常々話しています。



私たちが若い時に居た、既に引退された先輩方も含め、心身共にリスペクト出来る凄い人ばかりだったと。








年齢を重ねた今、果たして自分達は、当時の先輩方のように、竜二さんご夫妻のようになれているのか、自問自答しています。




稲本選手は日本の宝。日本サッカー界を支え続けているスーパースター。(奥さんの田中美保さんも芸能人として若い頃から日本を支え続けている方です)





長く現役に携わっていれば、皆それぞれ色々あります。



良いことも、悪いことも。



身を削り、疲憊して、体ごと無くなってしまいそうなくらいに苦しく、辛い出来事だって、もう数えきれないほど、本当にたくさん。




けれどこうして、日本各地にサッカーというスポーツが繋いだ「仲間」がいる。




必ず元気な姿でピッチに戻って来てください。




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